ニッケイマネー研究所さんで、掲載された記事です
※フィデリティ退職・投資教育研究所所長の野尻哲史さん
記事内をざっくり要約しますと、若い時は収入が少ないものの
時間を見方につける事で小額を小割合でコツコツ運用すれば、大きな額になる。
それが出来なくても、年齢の上昇に伴い収入が増やせれば、50歳からそれなりの
額でゴツゴツ運用すれば、大きな額になる。
よって、決して若い時から始めなくても大丈夫とは言わないが、何とかやろうと思えば
何とかはなる
って感じで書かれてる気もしますが、私としては・・・
絶対早く始めた方が良いと思います。それも、20代後半から。
理由はストーリー性含めて、下記4点と考えます
①将来の収入は不確定
②貯蓄(投資に廻す)習慣を身に付ける
③ドル・コスト平均法のメリットが活かしやすくなる
④複利効果を長期間利用する=元手が少し少なくて良くなる
⑤リスク資産の運用に慣れる
①将来の収入は不確定
資産形成は「収入-支出+リスク資産運用率×年数」だと思いますので、
あくまでも収入と支出を主軸に考える必要があります。
昔の終身雇用制度は崩壊しつつある昨今、今の給料が加齢と比例して
上がる保証はありませんので、スタートするならやはり若い時の額を
維持し続けるのがベターかと思います。
とは言っても資産形成の基本は収入の為、仕事以外に自己研磨を施し
収入UPに繋げる努力は怠ってはいけません。
②貯蓄(投資に廻す)習慣を身に付ける
記事内には「セービングスレート」と表現されていますが、
資産形成に回す金額÷所得 の事らしいです。
この割合が高いに越したことはないのでしょうが、少ない収入時期から
貯蓄(支出の削減)を実施して、その中の一定割合を積立投資等での
資産形成の「癖」を習慣づける事が大事です。
人間は基本的に自分に甘い生き物である為、長年染み付いた生活スタイルを
変える事は、容易い事ではありませんし「欲しい」と「必要」を使いこなせてこそ、
買い物上手です。
そしてその「必要」な分類の中に資産形成用の費用を計上し「続ける」努力と意志が
必要になります。
身近な例としては、ダイエットすると言っても中々続かず&結果がでないやつですね。
こればっかりは、一朝一夕でどうにかなるものではないです。
③ドル・コスト平均法のメリットが活かしやすくなる
④複利効果を長期間利用する
以前書いた記事の表を貼り付けますが、セゾン投信のバランスファンドを
毎月コツコツ積立投資を実践していた場合、10年間でのリターンは
初期の一括投資を上回る結果となります。
その最大理由は、リーマンショック等の金融危機で、株価(投信では基準価額)の
大暴落が発生していた際、安く買い続ける事が可能な為、株価回復時期に
大きく資産が膨らみます。
50歳からの10~20年間より、20代から実施するとより多くの市場暴落の
機会もある為、最終的な資産形成のチャンスが大きくなるのです。
20代から開始した小額での積立額を続ければいいだけなのに対して、50歳代では
高額での積立になる為、急な出費が発生した場合の資産全体に対する
ダメージが大きくなるのも早く始めなかった事によるデメリットとなります。
そして何より、複利効果の時間の差が非常にもっとないないと思ってしまいます。
60歳までを運用期間とした場合、50歳と20歳代の運用期間差は3倍近くある為、
60歳時点でのトータル金額を同じにするには、毎月の積み立て金額も又、
3倍になりますね。
「①将来の収入は不確定」でも書きましたが、将来的に収入が増えればいいのですが、
増えない場合に備えても、小額を維持し続けられる方がもちろん、生活は楽です。
ある意味「資産形成に回すお金」も、支出の一環ですからね。
⑤リスク資産の運用に慣れる
以外に話が出ないのが、この項目。
私はけっこーいろんな本やらブログ読んで勉強しましたが、それでも実際に
積立投資を始めてみると、分からなかった事。知らなかった事。
勘違いしていた事。
めっちゃありました。
「運用しながら取り崩す」ってのも、頭で分かっていても、実際にやろうとすると
いろいろ分からず考えてしまいます。
積立する投資先もそうなんですが、いざ初めて知識増えてくると、もっと信託報酬が
安い投信を見つけたりもするので、「自分の投資スタイル」の確立の為にも
時間は多いほうが良いと感じました。
<結論>
遊びと一緒で、資産形成も早く(若い時)始めた方が絶対良い。
回り道や躓きも、時間があるからこそ立ち直れる機会が多いからです。
な~んて33歳の若造?が偉そうな事言いましたが、20代の時の私に言っても
何の響きも無かったでしょうね・笑
むしろ20代前半は、自分磨きに金を使え!
あっ、意味も無く無駄遣いしろって意味ではないですからね☆
資産形成は「収入-支出+リスク資産運用率×年数」です