親が子に教えよう!お金と資産形成の世界☆

熊本県菊池郡某所に住む、金融業会とは無縁な職種の会社員です。 人生100年時代といわれる世の中を生きていくため、学校はおろか親からも教わったことのない『お金と資産形成』という世界を我が子に教える為、自ら学び・実践しております。 このブログは、その軌跡とアウトプットの集合体です

投資をする上で、非常に大切な2つの事:リスクに対する許容度と選好度の件

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以前、投資をする上で把握しておかないといけない大事な「余剰資金」と、

それに関する生活防衛費の話をしました。

 

okanetotousinosekai.hatenablog.jp

 

 

最近はトランプ相場?でNYダウも絶好調の株式相場ウハウハですが

暴落局面は必ずやってきますので、それに備えて投資資金と「心」を

準備しておく必要があります。


今回は前回の続編となるリスクに対する「選好度」と「許容度」の話となりますが、

 前回の余剰資金と密接に関わる大事な内容ですので、しっかり理解したい所です。 


まず結論から申しますと 

 

リスク選好度:リスク資産の値動きに対して、ビビらないメンタルタフネス 

 

リスク許容度:リスク資産に損失が出た場合、それを補える収入&貯蓄があるか 

 

 

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まずリスク選好度からですが、日々値段が変化するリスク資産への投資に於いて、 

その状況下でもいつもどおり通り平静を保って見て&生活してられるかとなります。 

 

 

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全財産が100万円しかないにも関わらず、それを全額リスク資産に投資をしても 

いつも通り生活してられる人は非常にリスク選好度が高く、逆に資産が1億円 

あるにも関わらず50万円の損失すら耐えれない人は、非常にリスク選好度が 

低い事になります。 

 

仮にあなたがとある会社の株式を50万円分買ったとして、毎日その銘柄の 

株価が気になってPCやスマホから離れられなくなったら、それは思っていた以上に 

自分のリスク選好度が低かったという訳けです。 


ではその様な不安な状況を改善するにはどうすればいいのか? 


それはズバリ、安心して生活ができる所まで株式(リスク資産)保有割合(金額)を 

少なくすればいいだけです。 

ウォール街のランダムウォーカーって有名な本の著者であるバートンマルキールは 

この様に表現しております 


胃が痛くなって夜も眠れないというのであれば、株式の保有割合を減らすべきだ 

 
投資による資産形成は途中で撤退せずに継続する事によって成果を発揮しますので、 

自分のリスク選好度を把握する事は非常に大切です。 

 

リスク選好度を高めるにはどうすれば?と問われると、リスク選好度は 

自身の性格・性質がモロに出る要素ですので、頑張ればすぐに 

どうにかなる物ではありません。 

 

まずは小額から始めて徐々に値動きに慣れるしかないと思いますし、 

合わせて、個別銘柄だと不安に思ってしまうのなら、不安に思わない 

範囲まで銘柄を分散させるのも手だと思います。 

 

分散をする事でリスク資産全体としての値動きがマイルドになりますので、 

それと合わせて投入する資金を小さくする事で、自分のリスク選好度に 

対して調整してみて下さい。 


次にリスク許容度とは、リスク資産以外にどれだけの収入&貯蓄があるかであり、 

それ即ちリスク資産で損失が発生した場合、それを補填する力(収入&貯蓄)が 

あるのかの度合となります。 

 

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例を用いて具体的な話をしますと、外資系金融機関に勤務する28歳の 

独身サラリーマンと、既に定年退職した64歳の元サラリーマンとでは、 

リスク許容度が全く異なります。 

 

まず前者の28歳ですが、仮に株式へ100万円投資をしたとして、日々の値動きで 

評価額が30万円まで大暴落したとしても、その100万円に頼らずとも月々の給与所得で 

生活費を補填できる為、非常にリスク許容度が高い事になります。 


それとは対称的に後者の64歳の場合は、収入となるのは毎月定額の年金 

のみであり、同じように100万円の投資をして評価額が30万円になった場合、 

それを補填するには貯蓄を取り崩すしか無い為、リスク許容度が非常に低くなります。 


これは必ずしも年齢と所得に限らず、個人だけでなく「世帯」としてのリスク許容度を 

把握する事も重要です。 


前者の28歳も38歳になると家庭を持ち、子育て世代になっているかもしれません。 

そうなると世帯として直近で必要になるお金に教育費がプラスされる事で余剰資金が 

低下し始め、家族が増えると食費も増えますので、所得に対して支出が

大きくなってくると 急な出費に備えて投資よりも現金預金の割合を増やす

必要性が出たりしますから、 リスク許容度も段階的に低下します。 

 

その状況下で保有しているリスク資産の割合が大きいと日々の値動きが

気になってしまい リスク選好度も低下してしまうのです。 

 

上記の話をウォール街のランダムウォーカーでは、下記の様に表現されてます 

①投資から上がる所得以外に、どの程度収入源があるか 

②自分のポートフォリオから損失が出たとしても、それを穴埋めできる力 



日本株式市場での時価総額No.1はトヨタ自動車です。 確か・・・ 

このトヨタ自動車の株価が上がるのか下がるのかは私には分かりませんが、 

長期的に見て世界の経済が成長するのは確信しております。 

 

世界経済が成長すればトヨタ自動車の株価も上がるかは分かりませんが、 

世界経済が成長すれば先進国株式が上昇するのは確信がもてますし、 

それが新興国にまでリターンが行き渡ればそれこそ、世界中が成長します。 

 

個別株式は会社の成長や世の中の経済状況で株価が上下するので、

いざ 個別株式を購入するにはいろんな勉強が必要にはなりますが、 

国際分散インデックス投資はその必要がありません。 

 

トヨタ自動車が成長しなくても、インデックス投資信託による分散投資をしておけば、

世界の経済が成長した分だけ それに追従して成長するだけでなので、

何も気にする必要はないんですよね。

 

短期~中期(~5年)で市場が上下に暴落する事はあっても、下落時は安く買える 

バーゲンセール時期である為、その様な期間でも市場から撤退せずに且つ、 

暴落時もそれ以前と同じ金額を市場に投入し続けれる事で、相場が回復しだした時に 

莫大なリターンをもたらしてくれます。 

 

<結論> 
「投資による資産形成」って話になるとついつい投資手法から目が行きがちですが、 

まずは「余剰資金」をしっかり把握して、日々の収支と余剰資金から短~中期で 

損失が発生しても生活を維持できる金額(許容度)を理解し、小額から積立投資を始め

てみて自分のリスク選好度に応じて投資額を決めましょう! 

そうすると後は、ほぼ放置でも資産が増えていきます☆