親が子に教えよう!お金と資産形成の世界☆

熊本県菊池郡某所に住む、金融業会とは無縁な職種の会社員です。 人生100年時代といわれる世の中を生きていくため、学校はおろか親からも教わったことのない『お金と資産形成』という世界を我が子に教える為、自ら学び・実践しております。 このブログは、その軌跡とアウトプットの集合体です

株式100%「が」良い訳ではない。ポートフィリオは1つ「が」良い訳でもない。

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相場の良い環境が続くせいか、いろんなブロガーさんの記事の中でポートフォリオ

株式100%良いってのを見かけます。

 

そんな私のポートフォリオは野村つみたて外国株投信のみなので株式100%ですが、

それ良いと言ってる訳ではありません。

 

私は投資歴1年程度のですので、私の記事よりも同内容を人気ブロガーさんが

発信する方が説得力があります。

 

そういう人気ブロガーさんが株式100%良いってのは、御本人達がいろいろ

検討した結果なのであって、投資初心者の我々が安易に飛びついて

いい訳ではありません。

 

 

1.株式100%と株式:債券を50%のリターンとリスクを再認識しましょう

 株式は物であって債券は紙幣であり、株式と債券は一般的に逆の値動きをします。

 ※だいぶざっくりとした解説をします

 

不景気時は消費が落ち込むので、企業は物が売れるようにする為に物の値段を

下げますが業績は低迷(株価下落)し、相対的に紙幣(債券)の価値が上昇します。

 

各金融機関はリーマンショック後、金融緩和で紙幣の流通量を増やしたので

紙幣(債券)の価値が低下した結果、行き場を失った紙幣たちは

株式(物)へ流れていったので株価が上昇しています。

 

 

そういう逆相関の関係をもつ株式と債券を盛り混ぜる事によって、

相場下落時における資産のクッション作用をもたらせるのが債券クラスになります。

 

ではここで、時価総額比率での株式100%である楽天・全世界株インデックスと

株式:債券を50%にしているセゾンバンガードグローバルバランスファンドの

リターンとリスクを比較してみましょう。

 

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株式100%の楽天・全世界株インデックスとセゾングロバラで比較してほしいのが、

債券を50%入れる事によってリターンは13%減に対して、リスクは33%減っています。

 

リターンが13%減ったと言っても、たった0.8%でしかありません。

 

株価暴落時は2標準偏差まで下落すると言われますので、上記2つの

ファンドを暴落時まで表したのが下記グラフになります。

 

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楽天・全世界株インデックスに50万円投資をしていたら、含み損を15.7万円

かかえてしまいますし、仮に600万円投資をしていたら、評価額は411万円まで

減ってしまいます。

 

それをセゾングロバラの様に債券を50%組入れている場合は、下記の通りです

 

・50万円投資していたら、9.7万円の含み損

・600万円投資していたら、評価額は483万円

 

人はリターンに対してリスクを低めに見積もってしまうらしいので、

債券を組み入れる事を改めて認識するのが大切です。

 

 

2.それでも私が外国債券を不要としている理由

 我々が投資信託を買う際は円建てで購入していますが、投資信託

海外の株式や債券を購入する際は外貨に換えているため、為替の影響を

もろに受けています。

 

相場下落時は安全資産として見られている円にお金が流れてくるから

為替は円高が進みますので、外国株式&債券の投資信託では相対的に

基準価額が低下してしまうことになります。

 

相場下落時の外国債券クラスは為替の影響をモロに受けてしまうから、

株式と同じ動きしてしまうので、肝心な資産のクッション作用をしてくれません。

 

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株価(赤線)の相場下落時には円高が進み(青線)、それに吊られるように

国債券(オレンジ)も下落しています。

 

教科書通りになっているのは、同じ円である国内債券クラスのみですね。

 

 

リーマンショックから立ち直るために今は世界的に債券金利が低い状態ですし、

債券は金利が上昇すると値段が低下します。

 

※下記記事にて、債券金利と値段の関係に触れています

okanetotousinosekai.hatenablog.jp

 

 

世界的に債券は異常な低金利態なので、ここからの債券クラスは

金利の上昇(値段の低下)しかないから、価値が下がると分かっているからこそ

投資をしようと思えないのが、私が外国債券クラスを不要としている理由なります。

 

 

3.だからこそやっぱり、私が国内債券も不要としている理由

 銀行預金の場合は保証される金額は1000万円のみであり、大手銀行の

普通預金金利は0.001%と、全く持ってお金は増えません。

 

それに対して個人向け国債変動10年は元本が保証されており且つ、

最低金利が0.05%からの変動タイプなので、金利上昇局面においても

普通預金よりも高い利回りが期待できます。

 

しかしながら現在の超低金利状態では個人向け国債金利は0.05%のままなので、

それなら楽天銀行楽天証券を連結させたマネーブリッジによる

普通預金金利0.1%を使うほうが金利が良くなります。

 

 この理由により、私は個人向け国債変動10年を使っておりません。

 

 

4.大事なのは資産全体に対する株式の割合をコントロールする

 

投資をするのに一番大事なのは、余剰資金の把握とリスク選考度&許容度を

理解することです。

 

okanetotousinosekai.hatenablog.jp

 

okanetotousinosekai.hatenablog.jp

 

 

自分の資産全体に対して、セゾングロバラを50%で保有している場合、

セゾン投信を利用している人はあまり意識していないかもしれませんが、

アセットアロケーションは下記の通りになります。

 

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おさらいしますが、私は下記二つの理由によって債券クラスを保有していません

①外国債券は為替影響をモロに受けるので、株式のクッションにならない

②個人向け国債変動10年より楽天マネーブリッジの方が今は金利が良い

 

現金資産は為替や株式相場の影響で「額面」は変動しませんから完全な

無リスク資産ですので、楽天マネーブリッジでの現金預金が実質的な

国内債券の位置づけとしています。

 

 

※こんなイメージです

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よって、全資産内における野村つみたて外国株投信の割合を調整しておくだけで

ポートフォリオ自体がシンプルになるから、私は株式100%良いと判断してます。

 

 

欧州やアメリカでも利上げの動きが出てきてますから、外国債券の金利

上昇してきたら、先進国債券へ再び投資するのは多いに有りだと思います。

 

いくら円が世界的に安全資産な位置づけだと見られていても、今後の日本衰退により

長期的には円安になるはずですので、相対的に外貨建て資産は価値が

高まることになります。

 

そうなるとやはり問題は、ポートフォリオが増えることか・・・

 

 

5.理想は信託報酬0.2%ぐらいの株式:債券が50%のバランスファンド

 昨夜は妻と資産形成の方針に関して話をしたのですが、やはりポートフォリオ

増やすのは自分(妻)が一人になった時に管理が手間で嫌だと言いました。

 

そうなるとやはり理想は株式と債券を組んだGDP or 世界時価総額比率の

バランスファンドですよね。

 

セゾングロバラも世界経済インデックスファンドもそれを実現してくれてる

超優良な投資信託なのですが、やはり信託報酬が0.5%以上と少し時代遅れ感が

否めません。

 

世界経済インデックスファンドの運用会社である三井住友TAMが

SMTシリーズのコスト安バージョンであるi-SMTシリーズを発表してくれたので、

i-SMTバージョンの世界経済インデックスを新設してくれるのに期待しましょう。

 

okanetotousinosekai.hatenablog.jp

 

 

 

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